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怜玢

゜ヌシャルワヌク研究䌚䟿り11

2021.9.12

暪堀公隆


「スヌパヌビゞョンを受けお」


 孊生時代は、瀟䌚犏祉揎助技術論ずいう教科が嫌いでした。倜間の専門孊校で孊びながら、日䞭、身䜓障がい者の䜜業所でアルバむトを行っおいたこずもあり、身䜓介護を䞭心ずする実践の堎で、゜ヌシャルワヌクの理論は本圓に通甚するのか理論からの芖点や分類にこだわるず悩む圓事者本人を芋なくなるのではないかずい぀も考えおいたした。理論に傟倒するクラスメむトに、専門性より人間性だず䞻匵しおいた私は浮いた存圚だったこずでしょう。卒業埌も、忙しさにかたけお瀟䌚犏祉士の受隓やいわゆる専門曞ずいうものには極力近づかないようにし、い぀しかラむフむベントごずに孊生時代に䜿っおいた曞籍類も凊分しおいたした。

 瀟䌚人ずなり数幎が経぀ず嫌でも埌茩に䌝えたり、倖郚に発信する立堎ずなりたす。日々の業務の䞭で自分の感芚で行っおきた介護のやり方やクラむアントずの察人関係の築き方を盞手に䌝える手法がなく、そもそも、クラむアントや家族ずの関係性、コミュニティぞのアプロヌチ、クラむアントの生掻課題ぞの察応方法に察する私の考え方が正しいのか本圓に困る事が倚くなっおきたした。管理する立堎になるに぀れ、いわゆる啓発本を手に取り、悩んでいた時期を思い出したす。今考えるず本圓に手に取らなくおはいけなかった曞籍は別にあったのかもしれたせん。

 その埌、介護の珟堎から、盞談業務に移るに぀れ、さらにその戞惑いが増し、迷走したす。この職堎が向いおいないのではないか。そもそも瀟䌚犏祉の仕事は自分に向いおいないのではないか、䜕かに責任転嫁しないず自分の平衡状態が保おない自分がいたした。すがるように瀟䌚犏祉士詊隓の勉匷を再開し合栌ず同時に瀟䌚犏祉士䌚始め職胜団䜓に加入。䜕ずか盞談業務で飯を食っおいきたいず、各職胜団䜓の様々な委員䌚や研修に顔を出すようになり玄幎。たたたた日本瀟䌚犏祉士䌚の研修で藀林先生にお䌚いしたのがご瞁で、今回、゜ヌシャルワヌク研究䌚の䞭でスヌパヌビゞョン以䞋、「」ず衚蚘を受ける事ずなったわけです。


 幞運なこずに゜ヌシャルワヌク研究䌚の貎重な時間の䞭、回もを受けさせおいただきたした。北島先生、藀林先生、束山先生、そしお参加しおいた皆様、その節はありがずうございたした。日本の瀟䌚犏祉をけん匕する玠晎らしい先生方ずを通じ向き合う事は貎重な䜓隓でした。実は圓初、藀林先生からご玹介いただき、に提出する事䟋をたずめおいる時は意気揚々でした。様々な関係機関ず長期間にわたっお介入しおきた事䟋です。しかし、行政機関はじめ関係機関ずの連携における課題が倚く、関係者の向いおいる方向性もそれぞれずれおおり、実は今回ので䜕かヒントが芋぀かればずも思っおいたした。゜ヌシャルワヌク研究䌚でを受けるこずは職堎の䞊叞、同僚にも盞談し、事䟋の蚘録類を勀務時間内に敎理しおいおも目を぀むっおもらいたした。

 北島先生ずの初回の。契玄を亀わす事から始めたしたが、「あなたはプロではない」冒頭からストレヌトです。日頃、理論ず実践の䞡茪が必芁だず感じ、業務の䞭や研修の堎で呚囲に䌝えおきた぀もりでしたが、私自身が、ずは䜕なのか、゜ヌシャルワヌクずは、肝心な実践を理論化する䜜業を行っおこなかったこずが露呈したす。以降は、ボクシングに䟋えるず、ひたすら殎られ続け、どうにでもなれずノヌガヌドの自分がいたした。そもそものを受けるための資料の䜜り方、は事䟋怜蚎䌚ではない事、この事䟋の䞭のクラむアントは䞀䜓誰なのか、自分が所属する機関の圹割ず限界を芋極めおいるのか、曖昧にしおいたい郚分が隠せない。察面ではなく、によるオンラむンで良かった。

 その埌も、「なぜ、この人ではキヌずなりえないず感じたのか」、「䜕のために蚪問したのか」、「どうしおそのように考えたのか」等々、怒涛のラッシュに愕然ずしたした。自分なりの理由はあっおも、専門甚語で根拠が衚珟できない。頭の䞭が混乱し「そう感じたから」ずしか返答できたせん。回目回目ずその堎に参加しおいた、孊生時代のクラスメむトがいたたたれなくなったのか、研究䌚の埌、私の連絡先を探しあお、職堎に激励のメヌルをくれたした。たた、回目のの冒頭、「怒る怒鳎る」も存圚するこずを説明いただき、フォロヌたぶんしおくれた藀林先生、二人に感謝です。 

 回目の。束山先生からも、初めから、この資料では「゜ヌシャルワヌカヌずしおの郚分が芋えおこない、は難しい」ず指摘がありたした。これたで、瀟䌚犏祉士や介護支揎専門員の研修等では、時系列に敎理する事䟋資料䜜成は良く行っおおりたした。自分の掚枬を入れず、客芳的にあるがたたを蚘茉しおいく。では資料の䜜り方も違うのでしょう。私芋ですが、日々行っおいる面接そのものは、断片的なものの集積であるため、あえお面接の䞭の郚分にこだわり、小さくずらえ、そこを綿密に、なぜそのように考え察応したのか、理論ずずもに振り返る䜜業が゜ヌシャルワヌカヌずしお、に提出する資料ずしおは必芁なのではないかず感じたした。ずにかく、゜ヌシャルワヌカヌずクラむアントの面接蚘録察話、根拠含めが抜けおいる資料では、そもそもはできないず蚀われおいたのではないかず冷静になった今は振り返っおいたす。

 束山先生は、䜕故私がそう思ったのか、感じたのか、なぜそのように䌝えたのか、玙面にない朜圚的な郚分や理由を衚面化しながら、振り返っおいただいた䞊、システム理論にお敎理し、根拠を持った実践の必芁性を教えおくれたした。回に枡るを通じ、゜ヌシャルワヌカヌずしおの個別揎助胜力を高めるには、自分がどのような根拠の䞊で盞手ず察峙しおいたのか、実践の䞭で振り返る䜜業をし、衚珟しおいくこずがこれから、自分の課題だずいう事を孊びたした。


 ご存じのように珟圚、犏祉・介護分野は人材氷河期です。実践の堎だけでなく、日本瀟䌚犏祉士䌚等などの職胜団䜓も䌚員枛が倧きな課題ずなっおいたす。盞談業務にしろ、介護業務にしろ、様々な蚎えを受け止めるためバヌンアりトしおしたいがちな事もあるでしょう。むンタヌネットをみるず「䜎賃金なのは、誰でもできる仕事だから」等々心無い蚀葉もありたす。確かに、自分の呚囲を芋枡すだけでも、クラむアントの蚎えをすべお肯定し、デマンドずニヌズの敎理もせず、それを疑問に感じず、埡甚ワヌカヌやケアマネゞャヌでいればよいずの姿勢の方々も芋受けられたす。犏祉業界にしか就いたこずがない私にずっおは、正盎、非垞に悔しい。

 実践の堎で䞭心ずなっおいる私たちが、実践ず理論の䞡茪を意識し、実践の䞭でどのような根拠をもっお自分は行っおいるのか蚀語化するこず、それを実践の堎で仲間たちず共有しおいくこず、そしお倖に向かっお衚珟するこず、この繰り返しが埌茩や、これから瀟䌚犏祉を目指そうずしおいる方々、そしお瀟䌚に䌝わり、犏祉・介護分野の魅力ややりがいに぀ながるず信じおいたす。

 盞談業務は、人や環境、時間等ずある䞭、私たちが蚀葉や衚情で盞互亀流する事で、時に新たな堎面が創り䞊げるきっかけが生たれる事に私は魅力を感じおいたす。その実践知を専門的に衚珟できるようになりたい。回に枡るで孊んだこずを少しでも実践で掻かし、実践→理論→実践→理論・・・ず積み䞊げおいく䜜業をし、今埌も実践者の立堎から声を䞊げおいきたす。

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